山南町の名木・名林
ふるさとの″緑″を守ろうと、「氷上郡の名木・名林百選」を決めた。年輪を刻む老樹、大地にどつしりと根を張る巨木、見事な枝ぶりの大樹、自然ゆたかな″鏡守の森″などさまざまである。調査対象となった366件の中から105件を選んでリストアップした。この由緒ある名木・名林のうち、山南町分について紹介する。
[名木]
山南町指定天然記念物 スギ
上滝
山口神社の境内に生い茂っており、根回り12.0m、目通り幹囲7.1m、樹高35.0。郡内第一のスギの巨木であり、県下でも有数の大木である。
[名木]
大歳神社のケヤキ
下滝
神社の庭にあるケヤキで、目通り幹囲4.86m、高さ29.8mある。ケヤキの巨木の少ない氷上郡内では屈指の大木といえる。さらに大きくして後世に残したいものである。
[名木]
兵庫県指定天然記念物 フジキ 谷川
高座神社の境内にあって偉観をみせている。根回り6.8m、目通り幹囲3.5m、樹高は18.0桝あり、まれな木で、郡内ではここしかなく、フジキとしてはおそらく県下一の大木であろう。
[名林]
常勝寺の杉並木
谷川
本堂前の参道の両側に植えられた大きなスギを主とし、ヒノキも混じる約20本の並木。そのうち最大のものは目通り幹囲3.6m、高さ32mに達する。
この並木の両側は、やはり大きなスギ林で、これも見事である。しかも林の下には陰地の草本の種類も多く、特異な植生を形成している。氷上町指定天然記念物の岩滝寺渓谷のスギ林と、その下草の植生と好一対のものであろう。
[名木]
霊雲寺のカヤ
井原
このカヤは目通り幹囲4.05m、高さ10m余、それほど大木ではないが、生長の遅い木であるから年数はかなり経ていると思われる。
[名木]
山南町指定天然記念物 日吉神社のカヤ
井原
郡内屈指のカヤの巨木である。根回り5.0m、目通り幹囲4.4m、樹高は30.0ある。
[名林]
牧山神社の森
小畑
社殿の後方に神奈備と考えられる三角錐形の山があり、それから延びた稜線の末端の丘が社殿の裏山となっており、ここがよく茂った森である。おそらく神の降臨するところと考えられて禁足地であったのだろう。ツブラジイ、アラカシ、ウラジロガシ、ツクバネガシなどの照菓樹林で、スギ、ヒノキも混生している。
[名林]
山南町指定天然記念物 狭宮神社社叢
和田
神社の裏山は、樹齢はやや若いがツプラジイの林で古い植生の様子を表している。第一層はツブラジイが優先し、なかにスギ、ヒノキ、アカマツがすこし混生しており、第二層はアラカシ、アカメガシワ、コシアブラ、タカノツメ、ソヨゴ、ツバキがあり、第三層はタラヨウ、アセビ、シヤシヤンポ、コバノミツバツツジ、ナツハゼ、ツブラジイ、アラカシ、ネジキなどが生え、第四層の下草にはペニシダ、ウラジロ、コシダ、シシガシラなどのシダが生えている。
この社叢は原生林ではなく、一度荒廃したのが再び回復したものであろう。しかし暖地(暖温帯)の原櫓生をよく表している貴重な存在である。
[名林]
八幡神社の暖地林
草部
八幡神社の森は、山の稜線の末端の丘にあって、その小丘はツブラジイが多く、スギ、ヒノキ、アラカシ、ツクバネガシ、サカキなどが混生した暖地林である。しかし人工が加わっていてまったくの自然林ではない。シイ、カシ類の常緑広葉樹が多く残っていて、林の下にはツブラジイ、サカキ、ヒサカキ、カシなどの幼木がある。
[名木]
大歳神社のヒノキ
応地
郡内にはヒノキの巨木が少ない中で、ここのは目通り幹囲3.22m、高さ約26m、郡内第3の太さである。